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本人は気づかない『香害』




今日は「香りの公害」についてです。


いい香りと苦手な香り


「いい香り」とはなんでしょう?ちょっと思い浮かべてみてください。


花の香り?木の香り?爽やかな香り?石鹸の香り?


では、「嫌な香り」とはなんでしょう?


汚水のニオイ、生乾きのニオイ・・・


パクチーのニオイ、あの花のニオイ、芳香剤のニオイ、香水のニオイ、化粧品のニオイ・・・


んん?


「嫌なニオイ」は万人共通なのでしょうか?


「嫌」と感じるニオイというのは、実は人によってちがうのです。


それはなぜでしょう?


それは、感情と匂いが密接に関係しているからです。


ニオイというのは嗅覚神経を経由して直接脳へ電気信号として伝達されます。その時間は0.2秒。

その時に体験したことは香りも一緒に記憶されるのです。


例えばです。


カレーの香りはほとんどの人が体験したことがあると思います。


カレーが目の前になくてもカレーの香りを嗅いだらカレーを連想します。


カレーを食べた過去の記憶が「美味しかった」「楽しかった」記憶なら、カレーの香りを嗅いだ時にはお腹がすいてきたり、カレーが食べたくなったりするかと思います。


しかし、カレーを食べた過去の記憶が「美味しくなかった」「無理やり食べさせられてとても辛かった」「食べた後に具合が悪くなった」など、嫌な記憶だったらどうでしょう?


きっと「カレーは勘弁してくれ・・・」というような、避けたい香りとなってしまうのです。


記憶とは関係なく苦手な香りというのもあるかと思います。


これも、「今まで生きてきた中でも記憶にない、なじみのない香り」だと、「苦手な香り」となりやすい傾向があるように思います。


例えば、近年では安眠効果があるといえば「ラベンダー」を思い浮かべる方が多くなった植物だとは思います。しかし、日本人にとってなじみが薄い、その辺で生えてるのを観たことがない植物だと思います。

(ラベンダーの香りが伝えるメッセージについてはこのページでは割愛します。)

ラベンダーが苦手な人というのが日本人には割合多いと感じています。


では、ラベンダーが苦手な人はラベンダーによる安眠効果を得られるでしょうか?


答えは「ちょっとむずかしい」です。


カレーに含まれるスパイスは食欲を促進する効果がありますが、カレーが苦手な人がカレーの香りを嗅いで食欲増進するでしょうか?

難しそうですよね。

人によっては食欲減退してしまうかもしれません。


そういう方にはラベンダーよりも日本のヒノキの香りが心地よく眠ることができたりします。なじみがあるからです。

国内のヒノキの精油にはリラックス作用がありますが、外国のヒノキ科の精油ではダメなのかと思われる方もいるかもしれません。


芳香成分が違えば香りの印象も変わります。なので、外国産ヒノキ科の香りは「ちょっとちがう」と感じて落ち着かないかもしれません。


国産ヒノキ、サイプレス、シダー、ジュニパー。これらは全てヒノキ科ですが、樹木の見た目も香りも異なります。

見比べてみたり、香りを比べてみたりするのも面白いと思います。




苦手な香り


実は私、香水苦手なんです。(ぇ)


売られている香水で「いい香り」だと感じたことがあるのは海外旅行先で勧められたある高級ブランドのテスター。


でも、帰国してから同じものを嗅いだらやっぱり駄目だったんです。


その土地の気候や香り、雰囲気なども込みで、その時その香りが「いい」と感じたのかなと思います。


そもそも日本は出汁文化があるほど嗅覚と味覚が繊細です。


それに加え、場所、環境、シチュエーション、その時、その人に合う香りがあると思っています。


精油も、同じものを北欧、インド、南米、日本など、場所を変えて嗅いでみたら少しづつ印象が異なるかもしれません!


いろんな香りを体験してきて、だんだんわかってきたのは「合成香料は苦手なものが多い」ということです。



香りの害で「香害」なんて騒がれたりしてますけど、柔軟剤による香りが周りに与えている影響について考えたことはありますか?





香害について


聞いたことはある。


そういう人は多いかもしれませんが、自分が周りからそう思われているかもと思った人はどれほどいるのでしょうか?


香りの強い柔軟剤への警告としてポスターを張っても効果はほとんどありません。



なぜでしょう?



答えは「本人が気づいていないから」です。



本人に自覚がないのでポスター見ても「自分のことじゃない」と感じてスルーしてしまうのです。


香りに敏感な人は「こんなに臭いのになぜ気が付かないのだろう?」と疑問に感じ時には怒りに身を震わせているかもしれません。



🔳本人が自分の香りに気づかないのはなぜ?

では、なぜ自分で自分の香りに気づかないのでしょうか?



それは嗅覚が麻痺しているからです。


香りは五感の中でも最も「慣れるのが早い」です。


ですから、例えば香水。


最初は少量でも感じていた香りがだんだん薄くなってきて、どんどん使用量が増えたりすると、周りの人たちからは「臭いほどにキツイ香り」になっていたりするのです。


香水初心者が陥りやすい香りの罠ですね。


柔軟剤も同じです。指定された量を使用し、最初はきついニオイかな?と感じたとしてもそこで捨てる勇気のある人はどれくらいいるでしょう?


そして、1本使い切ることには慣れてしまってまた同じものを買うのです。


そのころには「この柔軟剤、最初のころは臭かったな」なんてこと、ほとんどの人は忘れているのです。


無香料の物ってあまりおいていない上に高いですよね。


なぜでしょう?


原材料の香りを安くごまかすことができるからです。


さまざまな香りをつけれる商品が多くなったのは香りによるブランディング効果を狙ったこともあります。


そして「無香料」の柔軟剤は安価な合成香料などを使用せずに原料のにおいを消すための合成香料を使用しなければならない、もしくはそもそも原材料のにおいが少ないものを選ばないとならないため、高価になるのです。


しかし近年、柔軟剤に「いかにいい香りをつけるのか」の時代を経ることで「無香料柔軟剤」への関心と需要が高まってきたように感じます。


以前は無香料の柔軟剤を手に入れようと思ったら、ネット販売を探さなければいけなかったのが、今では数は少ないながらも、ドラックストアなどの店頭でも無香料の柔軟剤が並ぶようになったのですから、時代の変遷を感じます。(一種の感動を覚えました)



今回は柔軟剤によるあかちゃんの肌やアトピーなの影響は省きます。(長くなるので。)



乾燥機をご使用でないなら精油も使えます。


部屋干しの生乾きが心配な方、アロマの殺菌・抗菌効果を試してみませんか?


私はガス乾燥機を使用しているので洗濯に精油は使用しませんが、ハーブウォーターは使います。



生乾き臭が心配なときはあらかじめハーブウォーターをひと吹きすると生乾き臭がでません。


効果テキメンです。



ハーブウォーターを持っている方はぜひ試してみてください!






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